ピルの副作用による事故報告書

避妊でピルを服用後に、血の固まり血栓による重傷や死亡する事故があります。女性にとっては避妊や生理痛の治療で服用する方も多い身近なお薬ですが、注意しなくてはいけない症状もあることをよく理解しておく必要があります。

ピルに含まれる成分に危険性はあるのか

ピルは妊娠をコントロールするのに有効な薬です。避妊効果が高いので望まない妊娠を避けることができるうえ、月経周期の安定化や出血量の減少、月経痛の緩和などにも効果があるとされています。
しかしピルも薬の一種ですので、いくつかの副作用はあります。薬に含まれている成分の働き次第では、身体に大きな影響を与えてしまう危険性もあるのです。
ピルの主成分はエストロゲンとプロゲステロンというホルモンです。卵胞ホルモン、黄体ホルモンとも呼ばれるこれらの成分は、妊娠や排卵をコントロールしている女性ホルモンであり、ピルはこれらのホルモンの働きを利用して、妊娠することを防いでいるのです。しかしピルが開発された当時はこれらの成分が重篤な副作用をもたらしました。そこで徐々にエストロゲンの含有量を減らされ、現在は避妊効果が現れるギリギリの状態を保ったものが使用されるようになりました。それが低用量ピルです。
ただし低用量といえども危険性はゼロではありません。ピルはいわば身体に疑似妊娠の状態を作り出すことで避妊効果を得ていることから、妊娠時のつわりも似た症状に悩まされることがあります。ですから人によっては嘔吐、倦怠感、体重増加、肌荒れなどの症状が現れることもあります。
また稀なケースですが、さらに重篤な症状を引き起こすことがあります。ピルにはタバコを1日に15本以上吸う人や肝障害のある人など、服用してはいけない人が定められていますが、これらの症状や素因を有している人が服用した場合、血栓症や心筋梗塞、乳がんといった深刻な病気を発症してしまう可能性があるのです。これらは命の危険性もある病気ですので、服用する際は必ず医師に相談してからにしましょう。